リアルとバーチャル

コンピュータや携帯が非常に高性能になってきて
なにがおこるかといえば
バーチャルにはやはり興味がなくなって
リアルな人間関係に帰るだろうとも言われている

対面して実際に話せば
とても話を信じる気にもなれないし
友達になる気にもなれない人がいたとして

技術の未発達な段階でのネットや携帯ならば
いろいろなマイナス要素を隠匿することに役立ったかもしれない

しかし今後進行する技術革新が
実際に対面しているのと同程度の情報を運ぶとすれば
ほとんどリアルな世界への回帰と同じになる

ただしそれは距離を飛び越えたものになるので
リアルが拡張されるという感じだと思う

また、ネットでつながっている個人について
様々な付帯情報が入手可能になるので
相手について多面的に知ることができるようになる

嘘も悪意のある情報もノイズとして混入するが
それも個人の内部で情報処理して克服してしまうようになるだろう
それができない純朴な人は
大変困るだろうと思う

いままでの2000年は情報集めるために苦労したものだが
これからは情報は簡単に集まる
集まりすぎた情報をどのようにして評価して捨てて行くかが重要になる

今までの達人は、人の知らない情報を握っている人だった

これからの達人は、誰でも持っている情報の中で
どれが大切な情報なのかを知っている人だ

これもまたバーチャルの側で進行する事態ではなくて
リアルの拡張なのだと思う