松下幸之助の時代

おじいさんの若かった頃のお金儲けはね、
松下幸之助のような人だな、
電球を作って、それを売った
作るのに人手が足りないので人を雇った
だんだん会社になった
それでもものを作って売るというのだから分かりやすい
一つ売れればいくらの儲け
社員さんの給料を払って
松下さんの生活費も払って
残った分で新しい工場を建てる。

分かりやすい。

時代が変わって六本木ヒルズ
社長はマスコミで名前を売っている。
球団を買いたいとか放送局を買いたいとか、
そして夜間取引というようなものを見つけてきて
違法か合法かぎりぎりの争いをしたりする。
株券を刷って株式分割したりいろいろと魔法を使って
時価総額をふくらませた。

それは電球を一個一個売ったというイメージとはずいぶん違っていて、
将来会社が儲かるであろう期待値を株券にして投票してもらおうみたいなことになっていて、
一時は時代の寵児、一時は悪の権化。

どちらも工夫はしたし汗も流したのだけれどね