安奈 甲斐バンド

2006-3月7日
安奈 甲斐バンド
クリスマスソングですが、

「のばせば届く愛をこわがってた」

の一節が気になりましたので、

春一番の吹いた日に。

眠れぬ夜を いくつもかぞえた
おまえのことを 忘れはしなかった

それでも一人で生きてゆこうと
のばせば届く愛をこわがってた

安奈 寒くはないか おまえをつつむコートは
ないけどこの手で あたためてあげたい

男が一人で生きていこうと決めたのは、女のせいではないらしい。

「そんな時おまえがよこした 便り
ただ一言だけ さみしいって つづってた」
というのだから、女が拒絶したのではない。

「二人で泣いた夜を おぼえているかい
わかちあった夢も 虹のように消えたけど」
というのだから、一人で夢に生きようとして女と別れた男らしい。

それがクリスマスも近くなり、会いたいと思っているらしい。
いまさら、暖めてあげたいという。
いまさら、だな。

「おまえのことを 忘れはしなかった」
という人より、
実際にそばにいてくれて同じ時間を生きた人の方が
大切です。わたしなら。

一緒に泣いて、一緒に笑いたい。

成功したら帰ってくるなんて、変な話だ。

ましてや夢やぶれて帰ってくるなんて。

歌詞なのだからいいんですけど。