今治市民の利益

そして、膨大な財政負担が生じる今治市での加計学園獣医学部の新設が、果たして今治市の将来にとってプラスになるのか、加戸氏は愛媛県知事という公職にあった人であり、当然そのあたりのことは、十分に検討し確証をもって、この話を進めてきたはずであるが、加戸氏が強調する「四国で公務員獣医が不足している」という理由が、今治市での加計学園獣医学部新設の必要性の根拠になるのか。

52年前に、最後に獣医学部の新設が認められた青森県(番組では「秋田」と言ったが、訂正する)の北里大学の現状は、120人定員の卒業生のうち、青森県に残留する者が3人、そのうち公務員獣医師は僅か一人だそうである。

しかも、加計学園が経営する大学の運営に関しては、銚子市での千葉科学大学が、学生が集まらず定員割れの状況になり、銚子市への経済的効果が少ない割に、市に膨大な財政負担を生じさせることになったことの反省を十分に踏まえて今治市での獣医学部新設を進めてきたのであろうか。特に、同じ国家資格取得を目的とする同大学の薬学部では、設立当初の定員150人(その後120人に減員)で、国家試験合格者がわずか二十数名であり、2015年で見ると、出願者87人、受験者40人、合格者25人となっている。受験者が出願者の半分以下ということは、資格取得希望者で合格の見込みがない人間の受験を断念させて合格率を実質的に「水増し」しているとの見方もできる。(【本当に獣医学部設置は妥当?加計学園系列大学(偏差値30台)の薬剤師国家試験合格実績がひどい】)このような事実を踏まえても、本当に今治市獣医学部を新設することが今治市民の利益になると言えるのか。

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愛媛県知事 加戸参考人
加計学園が、たまたま愛媛県会議員の今治選出の議員と加計学園の事務局長がお友達であったから、この話がつながれてきて飛びつきました。これもだめなんでしょうか。」
(議場内 どよめき )
なんと、加計ありきをバラしてしまいました。

おともだち(加計)が「獣医学部なら」と言ったからです。
「四国に獣医学部が必要」ではない。だからはねられ続けた。
ところがもう一人のおともだち(安倍)が総理になって突然かなったという単純な話です。
なぜか。理由は↓(提出された資料:真っ黒)です。

「一点の曇りもない。」(安倍首相)
「一点の曇りもない。」(菅官房長官
「一点の曇りもない。」(山本幸三
「一点の曇りもない。」(竹中平蔵
「一点の曇りもない。」(国家戦略特区諮問会議)
なら、なんで全部真っ黒なの???