日本画らしさ

花を描いた日本画を見ていた。
そこには確かに花の花らしさがあり、
心を慰めてくれた。
花そのものではなく花の花らしさが
わたしは好きなのかと考えていた。
しかし気付いたのは、
わたしは日本画日本画らしさを
愛しているのではないかということだった。

花そのものから
花らしさへ
さらに
日本画らしさへ
美の位相は遷移する。