肝心なのは詩をつくること
肝心なのは詩をつくること 作品は、作者自身にとって ある経験ないし体験を 得るための手段にすぎなかった。 作品とは、あとから見れば探検報告か、 治ってしまった熱病の体温表のカーヴ、 あるいはある病状の心電図でしかない。 … Read more 肝心なのは詩をつくること
肝心なのは詩をつくること 作品は、作者自身にとって ある経験ないし体験を 得るための手段にすぎなかった。 作品とは、あとから見れば探検報告か、 治ってしまった熱病の体温表のカーヴ、 あるいはある病状の心電図でしかない。 … Read more 肝心なのは詩をつくること
君をもっと愛したい 日常に飽きたのではない 君をもっと愛したいのだ ことばは一瞬訪れて 私を幸せにし すぐに消えてしまう 一体なぜことばはこんなにも 消えやすいのか ただ私ののどもとでよいしらべをかなで 響いたかと思うと … Read more 君をもっと愛したい
バルトークの臆病 私の臆病を笑ってくれ 君との可能性の現実化を求めず 失われつつある可能性を愛している私 あらかじめ定められた敗北 しかし そのゆるやかな敗北を味わいつつある私 私の思いの中に君をずっと生かしておこうとい … Read more バルトークの臆病
自分自身と決着を付ける 「なぜあなたはまともで収入の多い職業についているのに書くのですか」 「物を書くことが、私にとっては自分自身と決着を付ける唯一の可能性だからです」 Last updated Apr 26, 2006 … Read more 自分自身と決着を付ける
愛は遠い 空の青が増してくる 夜の底に沈んでゆく 建物は輪郭だけになった 私は愛を考える 結果は 愛は遠い とでた Last updated Apr 18, 2006 10:17:42 AM
個の悲劇と集団の統計学 悲劇的なるものから目をそらすために、 人生ではなく社会を問題にするのだった。 個人の人生を厳密に評定すれば、 明らかに圧倒的に悲劇である。 神は言い逃れすることも難しいだろう。 集団としての人類を … Read more 個の悲劇と集団の統計学
孤独の中でだけ熟成するもの 人間の偉大さは、その人の孤独の中にこそある。 わたしはたとえ犠牲が大きくても、孤独と共に生き、 わたしにとっての最大の成果を目指そうと思う。 わたしは暇つぶしが一番嫌いだ。 人生を最大限に生き … Read more 孤独の中でだけ熟成するもの
意味の真空 私たちの生活の真空状態。 そのとおり。 何という真空であろう。 意味の真空にわたしは直面する。 家族を守るのもよい、 人類愛もよいし、 隣人愛もよい、 信仰もよい、 しかしどんなことにも意味など全くないのであ … Read more 意味の真空
竹久夢二より 春の夜の 心に少し かかるもの 一筋残る 黒髪か 忘らるる身の いとしさか 夜は夜とて 昼は昼ゆえ 黒髪の いたずらに 乱れそめしか 読み捨てし 文がらなるか 春の夜の 心に少し 重きもの Last upd … Read more 竹久夢二より